ペーパーログ

谷崎 樹生 (たにざき しげお)

2012年06月28日 01:59

ペーパーログをご存じですか?
ペーパーブロックともいいますが、この名前だと図書館のカウンターなんかに飾ってある折り紙細工と間違えそうなので、ここでは「ペーパーログ」と呼ぶことにします。

我が家の薪ストーブでは、木工所からもらってきた廃材を燃やしていますが、古新聞もリサイクルに出さずに燃料として自家消費した方がいいんじゃないかと、数年前からいろんな燃やし方を試していました。
ところが、新聞紙は本物の薪のように燃やすのはなかなか難しいもので、パッと一気に燃え上がってすぐ消えてしまったり、やたら飛灰が多かったりと扱いにくい燃料なので、何か良い方法はありませんかと探してみたところ「ペーパーログ」という物を見つけたわけです。

作り方は簡単、新聞紙を水で濡らして、圧縮して、乾燥させたらペーパーログのできあがりです。

梅雨が明けたばかりで一年で一番暑い時季に言うのもなんですが、今年の冬は寒くなりそうです。
今年は梅雨明けとともに、本気でペーパーログ作りを始めました。

使う道具と材料はこれだけです。
古新聞・水・バケツ・自作のペーパーログメーカー(と言っても、浜で拾ってきた丈夫なプラスチック製の籠にこれもどこかで拾ってきた塩ビ管を切った物を並べ、生コン工場でもらってきたテストピースで圧縮するだけ、という原始的な装置です。もちろん体重を掛けて圧縮します。)



古新聞を入れてきたこの黒いプラスチック製の籠も実は浜で拾った物です。

作業場は二階のベランダの一角、南西の隅ですから午前中は日陰で涼しく作業できます。
ここは昼間はラックの部屋なんです。

涼しい日陰で寝ています。

今年は緑のカーテンを本格的に作ってみました。先日の台風では少し葉が傷んだ程度で、ほとんど被害はありませんでした。

ゴーヤは毎日食べても追いつかないほどたくさん採れます。
「緑のカーテン」についてはそのうちあらためて紹介しましょう。

さて、ペーパーログ作りですが、
まず水の入ったバケツに新聞紙を浸して充分に濡らし、


塩ビ管の中に入れ、

テストピースで押さえ

体重を掛けて充分に圧縮します。

このときベランダの手すりにつかまらないと危ないので隅っこが作業場になったわけです。

出来たてのペーパーログはこんな感じです。

これを二週間ほど雨に当てないようにして日向で乾かせばできあがりです。

要領がわかったら量産態勢に入ります。(と言っても一度に5個ずつですが・・・)





最初は興味深そうに見ていたラックですが、

すぐに飽きたようで、寝てしまいました。

枕を高くして眠っています。

短い前足の表情がなんとも可愛いものです。


ラックが寝ている間に、二時間ほどかかって今日のところは79個のペーパーログができました。


カラッカラに乾燥させないと完成とは言えませんが、この夏は太陽エネルギーを利用してペーパーログ作りに励みます。

梅雨明け直後のこの時季には、もう一つ大事な仕事があります。
薪ストーブの煙突掃除です。
ステンレス製の煙突を分解して高圧洗浄機で洗って乾かし、内側を耐熱塗装しておくと長持ちします。
なぜ梅雨明けなのかというと、例年梅雨時には冷たい雨が降ってジメジメと薄ら寒い日もあり、そんな日には薪ストーブをちょっと焚いてやると家中がカラッと爽やかになるものですが、今年の梅雨は蒸し暑くて結局薪ストーブの出番はありませんでした・・・こんな梅雨は初めてです。

この夏は暑く、秋は早めで、冬は寒くなりそうだと読んでいます。

いつも自然観察ばかりしてフラフラと遊んでいるキリギリスのような私でも、たまにはアリさんのように夏の間に来たるべき冬のために準備をするようなこともあるのです。






関連記事