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2013年11月22日

またまた自然観察会のお知らせ

自然観察会のご案内

アンパル水系流域に海面変動の痕跡を探る

「かつて石垣島は80mも海に沈んでいた」という話を聞いたことがある人も最近では随分増えてきたと思います。
ただ、その「かつて」がいつ頃のことなのかとなると、150万年前から80万年前まで諸説あるようで、まだハッキリしたことはわかっていませんから取り敢えず「数十万年前」としておきましょう。
近年では遺伝子の解析で地史が推定できるようになったり、年代測定法でも新しい技術が開発され島の生い立ちの真相が徐々にではありますが開明されつつあります。
そのような専門的なお話は研究者に任せることにして、私たち気楽な自然観察家は、アンパル水系流域に海面変動の痕跡を訪ねて、かつてこの島で起こったドラマチックな海面変動を思い描いてみようと思います。

そこで、先月の第一回アンパルガイド講座「アンパルの生い立ち」の現場学習ということで、10月23日(水)に行った「アンパル水系流域巡見」を今週末の土・日にもう一度行います。
前回は平日ということで、参加できない方がいらっしゃったかもしれませんし、時間も足りず駆け足での巡見になってしまいましたが、今回は週末の午後、3時間ほど時間をかけてゆっくり流域を回り海面変動の痕跡を確認します。

コースは前回とほぼ同じですが、2~3ヶ所観察ポイントを増やしてみました。
「海面変動の痕跡」と言ってもネタは様々で、昔のサンゴ礁堆積物が固まってできて琉球石灰岩とそれが浸食を受けてできたキノコ岩や謎の縦穴群やスポンジ状風化。
段丘面と段丘斜面、チャートの玉砂利、花崗岩の迷子石、種子が海流で分散して分布を広げるアダンやサガリバナ・クロヨナなどの植物の分布。
名蔵湾の沈水カルストと関係がありそうな謎の凝灰岩の露頭、赤土の残丘に見られるクロスラミナ構造など、アンパル水系流域には実に様々な海面変動の痕跡が見られます。

今回は車列を組んで流域を巡るといういつもとは違うスタイルの観察会です。
草むらの中を歩くところもありますから足元は長靴があればいいでしょう。

◆日時・集合場所 11月23日(土)24日(日) 13:00バンナスカイライン南口駐車場集合

◆雨天予備日は11月30日(土) 13:00~16:00です。 

◆今回も保険無し、資料は簡単な物だけですから、参加費は50円以上です。

◆申し込み・問い合わせは 090-6863-5039(谷崎)です。
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★すっかりお知らせだけのブログになってしまいました。
が、近々本来の姿に戻ります。
今回の自然観察会は先月のアンパルガイド講座でやったのの拡大版です。
じつは先日、日・月の二日間、メールだけで呼びかけて密かにやったのですが、あの時は7~8人集まり、車5~6台で車列を組んで流域を巡りました。
今週末は新聞に載せてもらった誘いを見て、さていったい何人の物好きさんが集まるでしょうか?
今回のコースは流域各所で見所をつまみ食いして回るという趣向です。
どれも面白いのですが、個人的には凝灰岩の露頭とクロスラミナ構造が気になっています。
さて、明日は程良く曇ってくれたら写真を撮りに一回りしてきましょう。
露頭や地層の写真は日射しが強いとよくわからない写真になってしまいますからね。(どこかの原子力発電所の断層の写真も日向で撮ったようでよくわからなかったそうですね。)


★そうそう、今日は薪ストーブ「カルシファー」の煙突掃除をしてすぐ焚けるようにしました。
(本当は煙突掃除は梅雨明け頃にしておきたかったのですが、この夏はちょっと元気がなかったので・・・)
そんなこんなで、今年はストーブの準備が随分遅くなってしまいましたが、この冬はきっととても寒くなると思います。
薪の節約のためにもギリギリまで我慢しますが、いよいよ焼き芋のシーズンです。

巡見のコースです。
またまた自然観察会のお知らせ
このコース図は先月のガイド講座用に作った物ですが、今回は⑥と⑩あたりを少し詳しく見てみます。




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Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお) at 00:22│Comments(0)自然観察会
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