2019年8月 リーフクラフト教室のお知らせ
★数年前から「いつかはトリケラトプスを編まねば!」と思っていました。
トリケラトプスは三本の角と大きなフリルが特徴の恐竜です。
ハッキリした特徴を持つ動物は、一枚のヤシの葉から編み出すリーフクラフトの題材にふさわしいと思われますが、トリケラトプスは少々複雑過ぎでした。
以前、頭が三つ・尻尾が二本あるキングギドラを編んでみたことがあります。(ポケモンのキングドラではなく、キングギドラです。)これは意外と簡単でした。ドラゴンの尻尾を二本にして、シカの角を持つ頭を三つ付ければキングギドラです。何も新しい工夫は必要ありませんでした。
これがその時編んだキングギドラです。
キングギドラをご存知の昭和の人なら一目見てそれと判るでしょう。
だけど、これは面倒なだけで何も新しいものがない作品になりました。
ところが、トリケラトプスでは、新しい編み方をいくつも試さねばなりませんでした。
鼻先の角はサイを編んでいる時に思いついた編み方ですが、眼の上の角やフリルの編み方は全く新しい方法を試してみました。おかげでリーフクラフトの世界が広がったように思います。
特にフリルの編み方ではボツになったものでもいつか活用できる編み方がたくさんあります。(そう言えばサイの角の編み方も結局今回トリケラトプスに採用した編み方ではありませんでした。)
たった一枚の葉っぱから今まで世の中になかったものを編み出すリーフクラフトの世界では、時々とんでもない編み方を試してみる必要があります。
やったこと無いからしない・できないではなく、やったこと無いことをやってみると新しい世界が開けることもあるということです。
リーフクラフト教室のご案内
(なんと、トリケラトプスまで!)
石垣島エコツーリズム協会会長 谷崎樹生
先月「サイ」の編み方を研究中に永年の懸案であった「トリケラトプス」のヒントが見つかったので、今月の新作は「トリケラトプス」です。
三本の角と大きなフリル(えりまき)が特徴で、Tレックスと並んで人気の恐竜トリケラトプスですが、やはりその三本の角と大きなフリルがくせものでした。特にフリルをバランス良く仕上げるのが大変で、全く新しい編み方をいくつか試してみることになりました。
ピンセットと物差しを使って細密加工すれば仕上がりはきれいですが、フリルだけでも編むのに30分もかかってしまいとても普及版とは言えません。最後にたどり着いたのはフリルのバランスをあとで調整できる編み方でした。この方法なら「シカ」と同じように45分程度で完成できます。
完成型にたどり着くまでに編み出されたたくさんの試作品を並べてみると、まるでトリケラトプスの進化を見るようです。「進化は試行錯誤である」というどこかで読んだ言葉を思い出しました。
動物の進化を振り返ってみると、巨大化・複雑化し過ぎて絶滅してしまったものが多いことがわかります。リーフクラフトもこのまま複雑化路線を突き進むと「新しい文化として定着させる」という当初の目標を見失ってしまいそうなので、来月からは初心に戻って簡単にそれらしく編むことを目指します。
とはいえせっかくフリルの編み方をいろいろ試すことができたので、来月は「エリマキトカゲ」に挑戦してみようと性懲りもなく思ってもいます。
今回は日曜日だけの開催ですが、他の日でないと参加できない方には自宅での教室もできますからご相談ください。我が家のリーフクラフトギャラリーを見てもらいながら一緒に編みましょう。
(「シマノバ」での教室は24日です。)
日時と場所 8月11日(日)午前10時から
バラビドー観光農園
参加費は、100円以上です。
申し込み・問い合わせは 090-6863-5039(谷崎携帯)です。
材料や道具の準備が必要ですからなるべく事前に申し込んで下さい。
誘いの記事中(「シマノバ」での教室は25日です。)とありますが、24日に訂正します。
今月からシマノバは日・月定休となったそうです。
さて、以下に紹介するのは私のトリケラトプスの進化の過程です。
先ず初めにサイにフリルを付けてみました。
顔の表情とフリルを工夫して、
フリルの大きさ・編み方をいろいろ工夫して泥沼に突入していきます。
こんなフリルまで編んでみました。もちろん不採用ですが、新しい可能性を感じますね。
「もういいんじゃない?」と思うでしょう。
ダメなんです。フリルの編み方が複雑すぎて、時間がかかりすぎます。
そこで、フリルの大きさ・バランスをあとから調節できる編み方を工夫してみました。
もう、ここらでいいでしょう。
これでトリケラトプスの完成ということにしておきましょう。
三週間毎日トリケラトプスと格闘してやっとここまでたどり着けました。
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