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2025年04月25日

2025年石垣島ウミガメ研究会活動報告会のお知らせ

2025年石垣島ウミガメ研究会活動報告会のお知らせ

2025年石垣島ウミガメ研究会活動報告会のお知らせ     
    石垣島ウミガメ研究会会長 谷﨑樹生(たにざきしげお)

「アカショウビンが鳴き始めるとアカウミガメの産卵上陸が始まる」というのが1993年に私たち「石垣島ウミガメ研究会」が活動を始めた頃のシーズン初めの合言葉でした。

リュウキュウアカショウビンは冬を過ごした南の島々から単独で海面すれすれを猛烈なスピードで石垣島を目指して飛来するようですが、その時水面下でもウミガメが石垣島を目指して北上しているのでしょう。
島影の見えない大海原を渡ってくるこのコたちの勇気と能力には驚くべきものがありますね。

私たちが石垣島で活動を始める10年ほど前、1980年代の石垣島では産卵するウミガメの半数以上がアカウミガメだったそうですが、90年代には大半がアオウミガメになっていました。このようは変化は海水温の上昇によるものかと思われます。従来熱帯・亜熱帯域が産卵場であったアオウミガメが近年では九州本土でも産卵するようになっています。

石垣島では現在アオウミガメ・アカウミガメ・タイマイの三種のウミガメの産卵が見られます。このような世界的にも稀な地域で長期間調査が行われている例はあまりないそうですが、カメ研のメンバーは毎年アカショウビンが鳴き始めると「カメ調査に行かなきゃ!」と浜歩きを続けてきただけです。

「若いころは週に三回ウミガメの浜で夜明けを迎えるような生活をしていても平気だったなぁ」と言っている会長も今や70歳!
10年ほど前から夜のカメ調査はできなくなりました。カメ研のメンバーも高齢化が進み、マンパワー不足に悩んでいます。

三十数年前「石垣島の浜を産卵場として利用しているウミガメ個体群の実態を明らかにしたい!」というたいそうな目標を掲げ、修行者のように浜歩きをしてきた石垣島ウミガメ研究会では、一定の成果は得られましたが、今後の調査継続に大きな不安を抱えています。私たちと一緒に人生の無駄を楽しみたいと思う物好きさんを募っています。

是非、私たちの話を聞きに来てください。

日時  4月29日(火) 14:00~

会場  しらほサンゴ村

入場無料・予約不要

問い合わせは 谷﨑携帯090‐6863‐5039

★我が家の近く、真喜良の海には離岸堤があります。海岸近くの平らな岩場を産卵場所として利用するエリグロアジサシにとっては離岸堤は絶好の産卵場所ですが、浅い海を渡って離岸堤に上陸し魚釣りをする人もいます。
ヒトは釣りをするなら突堤の先ででもできますが、エリグロアジサシにとっては離岸堤はかけがえのない絶対的な価値を持つ産卵場です。
そろそろエリグロアジサシたちが南の島からやってきます。
せめてこのコたちの繁殖シーズンが終わるまでは、離岸堤には近づかないでそっとしておいてほしいものです。

砂浜を産卵場として利用しているウミガメにとっても暗くて静かな砂浜は絶対的な価値のある環境です。
ヒトは夜の浜で釣りをしたりキャンプをしたりしなくても生きていくには困りませんが、ウミガメたちにとっては子孫を残すために絶対に必要な場所なのです。

自然を守るとき、一番大切なことは、優先順位を尊重することだと思います。
エリグロアジサシやウミガメたちにとって絶対的な価値のある環境をヒトは尊重しなければならないと思います。



Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお) at 23:39│Comments(0)
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