2013年06月02日
手抜き植生管理法
芝生やチガヤが一面に生えて地面を覆っている所に他の植物を植えるためには、芝やチガヤに退場していただいて場所を空けてもらわねばなりません。
スコップやクワで耕して芝やチガヤを丁寧に取り除く・・・・・なんてことは、性格的にも体力的にもできません。
焚き火をして焼き払ってしまったり、除草剤を撒く・・・・・というような「ちからわざ」は環境負荷が大きすぎるので主義に反しますから論外です。
黒マルチや段ボール、ベニヤ板など光を通さない物で覆ってやると・・・・・確かに光を奪われた植物は枯れますが、こんなみっともないことはしたくない。
そこで私が採用しているのは、落ち葉やアオサや芝刈り屑などの有機物ゴミで分厚くマルチングする方法です。
この方法だと、確かに時間はかかりますが、ドサドサッと積み重ねて置いておくだけで、後は雨と気温と微生物と時間がなんとかしてくれる訳です。
こんな感じです。
このチガヤとイヌシバに覆われた粘土質の固い地面に他の植物を植えたいので、チガヤとイヌシバに席を譲ってもらって、ついでに土壌改良もしてみようと思います。
最初のドサドサッは、モモタマナの大きな枯れ葉です。この枯れ葉は結構分解に時間がかかるし乾燥すると風に飛ばされやすいので厄介ですから一番下に敷きます。
次にポリ袋の中で充分発酵が進んで微生物の塊状になった芝刈り屑を重ねます。
(アオサや海草の漂着が有ればそんなのも使えます。要するに有機物ゴミであれば何でもいい訳です。)
最後に新鮮な芝刈り屑できれいに覆って、後は時の流れに任せるだけです。
30㎝ぐらいに分厚くマルチングしてやると発酵熱が内部にこもってススキやギンネムの株でも殺すことができます。
刈り屑マルチは雑草の種子を蒔くことになってしまうと心配する方もいるかも知れませんが、それは中途半端に薄くマルチングするからです。充分に分厚くマルチングすれば発酵熱で種子も殺せるし、マルチの表面で発芽した雑草は旱魃に弱いものですし、駆除も簡単です。
今年の梅雨は空梅雨気味で雨が降らないので分解が遅れていますが、そのうちなんとかなるでしょう。
数週間後、マルチングの山がペシャンコになった頃に軽く耕して植えたい物を植えればいいわけです。
粘土質の赤土や砂丘の砂地でも有機物と微生物をタップリ含んだ土壌動物もたくさんいる良い土になっています。
有機物の大量投入は「窒素飢餓」の原因になると心配される方がいるかも知れませんが、それはおそらく大量の有機物を強引に鋤込むからでしょう。
私のやり方はただ地面に置いておくだけですから、微生物や土壌動物が必要に応じて土壌中に有機物を運び込んでくれるんでしょう。
「窒素飢餓」という言葉は農学の教科書なら必ず載っている「農学の常識」のような言葉です。
「有機質の肥料や緑肥を土壌に加えると、土壌中の微生物が炭素をエネルギー源として盛んに活動するが、増殖の過程で微生物が大量の窒素を消費してしまい、植物の生育に必要な窒素が不足してしまう状態」だそうです。
きっと昔、偉い先生が立派な研究をなさって論文を書かれたのだと思いますが、生物学的に考えるとどうも納得できないモヤモヤを感じます。
微生物による空中窒素の利用もあるんじゃないかなぁ・・・
応用科学の世界には「権威」を尊重し過ぎる風潮があるようで、それが真理の探究の妨げになっていることも多いようです。
話が難しくなってしまいましたが、シルバーキャット号の活躍で公園のフェンス沿いでも「手抜き植生管理」がはかどりました。
空になったポリ袋はフェンスに挟んでおくと管理人さんが回収して処分してくれます。
管理人さんたちが集めてくれた芝刈り屑や落ち葉をポリ袋に入れてフェンス沿いに並べてくれます。
私は溝に溜まった落ち葉をシルバーキャット号で運んでフェンス沿いに敷き詰め、芝刈り屑で分厚くマルチングするだけです。
ハマオモト(ハマユウ)の葉は、ハマオモトヨトウという蛾の幼虫の大発生でボロボロになっていますがそのうち治まるはずです。
芝刈り屑マルチは見た目にも美しくなかなか素敵でしょう。
そろそろまとまった雨が降ってほしいものです。
スコップやクワで耕して芝やチガヤを丁寧に取り除く・・・・・なんてことは、性格的にも体力的にもできません。
焚き火をして焼き払ってしまったり、除草剤を撒く・・・・・というような「ちからわざ」は環境負荷が大きすぎるので主義に反しますから論外です。
黒マルチや段ボール、ベニヤ板など光を通さない物で覆ってやると・・・・・確かに光を奪われた植物は枯れますが、こんなみっともないことはしたくない。
そこで私が採用しているのは、落ち葉やアオサや芝刈り屑などの有機物ゴミで分厚くマルチングする方法です。
この方法だと、確かに時間はかかりますが、ドサドサッと積み重ねて置いておくだけで、後は雨と気温と微生物と時間がなんとかしてくれる訳です。
こんな感じです。
このチガヤとイヌシバに覆われた粘土質の固い地面に他の植物を植えたいので、チガヤとイヌシバに席を譲ってもらって、ついでに土壌改良もしてみようと思います。
最初のドサドサッは、モモタマナの大きな枯れ葉です。この枯れ葉は結構分解に時間がかかるし乾燥すると風に飛ばされやすいので厄介ですから一番下に敷きます。
次にポリ袋の中で充分発酵が進んで微生物の塊状になった芝刈り屑を重ねます。
(アオサや海草の漂着が有ればそんなのも使えます。要するに有機物ゴミであれば何でもいい訳です。)
最後に新鮮な芝刈り屑できれいに覆って、後は時の流れに任せるだけです。
30㎝ぐらいに分厚くマルチングしてやると発酵熱が内部にこもってススキやギンネムの株でも殺すことができます。
刈り屑マルチは雑草の種子を蒔くことになってしまうと心配する方もいるかも知れませんが、それは中途半端に薄くマルチングするからです。充分に分厚くマルチングすれば発酵熱で種子も殺せるし、マルチの表面で発芽した雑草は旱魃に弱いものですし、駆除も簡単です。
今年の梅雨は空梅雨気味で雨が降らないので分解が遅れていますが、そのうちなんとかなるでしょう。
数週間後、マルチングの山がペシャンコになった頃に軽く耕して植えたい物を植えればいいわけです。
粘土質の赤土や砂丘の砂地でも有機物と微生物をタップリ含んだ土壌動物もたくさんいる良い土になっています。
有機物の大量投入は「窒素飢餓」の原因になると心配される方がいるかも知れませんが、それはおそらく大量の有機物を強引に鋤込むからでしょう。
私のやり方はただ地面に置いておくだけですから、微生物や土壌動物が必要に応じて土壌中に有機物を運び込んでくれるんでしょう。
「窒素飢餓」という言葉は農学の教科書なら必ず載っている「農学の常識」のような言葉です。
「有機質の肥料や緑肥を土壌に加えると、土壌中の微生物が炭素をエネルギー源として盛んに活動するが、増殖の過程で微生物が大量の窒素を消費してしまい、植物の生育に必要な窒素が不足してしまう状態」だそうです。
きっと昔、偉い先生が立派な研究をなさって論文を書かれたのだと思いますが、生物学的に考えるとどうも納得できないモヤモヤを感じます。
微生物による空中窒素の利用もあるんじゃないかなぁ・・・
応用科学の世界には「権威」を尊重し過ぎる風潮があるようで、それが真理の探究の妨げになっていることも多いようです。
話が難しくなってしまいましたが、シルバーキャット号の活躍で公園のフェンス沿いでも「手抜き植生管理」がはかどりました。
空になったポリ袋はフェンスに挟んでおくと管理人さんが回収して処分してくれます。
管理人さんたちが集めてくれた芝刈り屑や落ち葉をポリ袋に入れてフェンス沿いに並べてくれます。
私は溝に溜まった落ち葉をシルバーキャット号で運んでフェンス沿いに敷き詰め、芝刈り屑で分厚くマルチングするだけです。
ハマオモト(ハマユウ)の葉は、ハマオモトヨトウという蛾の幼虫の大発生でボロボロになっていますがそのうち治まるはずです。
芝刈り屑マルチは見た目にも美しくなかなか素敵でしょう。
そろそろまとまった雨が降ってほしいものです。
Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお) at 02:14│Comments(0)
│風景づくり