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2014年08月27日

STAP細胞の行方

一ヶ月ほどの長期出張を終えて久しぶりに帰ってきた石垣島はどこよりも暑く、昼間外の作業をすると死んでしまいそうなくらいです。
出張中あまりニュースをチェックできていなかったので、詳しいことはよくわかりませんが、STAP細胞はその後どうなったのかな?
マスコミ(特に公共放送?)は、小保方さんのことをすっかり犯罪者扱いしているようですね。
理研の理事長野依さんも細胞学が専門でもないのに随分大胆な発言をなさっているようです。

正義の味方を気取ったマスコミや、知ったかぶりの偽専門家達が「小保方さんのSTAP細胞はインチキだった!」と大合唱したとしても、あんまり真面目に生物学を勉強してきたとは言えないボクは、小保方さんのSTAP細胞に期待しています。

以前、山中さんのiPS細胞に関して記事を書いた時、
http://yaeyamanature.ti-da.net/e3604239.html
http://yaeyamanature.ti-da.net/e4097930.html
「細胞に余計な遺伝子を押し込んで作ったiPS細胞は間違っている」というようなことを書きました。
「脱分化と再分化という日常的に起こっている現象のメカニズムの究明にこそ再生医療の未来があるはずだ」とも書きました。

小保方さんのSTAP細胞の研究はまさにその「脱分化と再分化」に目を付けた訳です。
研究の方向性としては生物学的に正しいと思います。(iPS細胞の方は、最初から方向性を間違っていると今でも思っています。血液型の知識がなかった時代に輸血をするような危なっかしさを感じるのです。)

小保方さんのSTAP細胞の研究に関しては、マウスを提供した研究者が、「私が提供したマウスの細胞ではない」などと言い、小保方さんが細胞をすり替えてインチキをやったようなことを言っていますが、
あれはきっとマウスの細胞だから起こった現象でしょう。

マウスについては2011年7月の「夜明け前」という記事 http://yaeyamanature.ti-da.net/e3489862.html や、先に紹介したiPS細胞関連の二つの記事でも書きましたが、染色体や遺伝子の自由度が高い生物ですから、何らかの刺激を与えられてから培養されたマウスの細胞では染色体が千切れたりくっついたりすることは容易に想定できるはずです。

研究者には理論派と実験派という二つのタイプがあって、理論派というのは、わずかなデータでも統計処理やら小難しい理屈をこねくり回して無理矢理体裁を整えて論文にしてしまう人達で、理研のおじさん研究者はみんなこの理論派だったのでしょう。実験ノートもキッチリ書くのが理論派の研究者の特徴です。
これに対して、小保方さんは典型的な実験派の研究者で、事実こそが大切だから、データ整理をしている暇があったら「次、行ってみよう!」というタイプなんでしょう。

生物学の歴史を見れば、とんでもない研究者がとんでもない発想でとんでもない研究をして新しい次元を開いてきたことがわかります。
世に研究者はたくさんいますが、新しい次元への扉を開くことができる研究者はほんの一握りだけです。
小保方さんのような非常に個性的な研究者が新次元を開くのだと思っています。

小保方さんはさっさとSTAP細胞の存在を証明して、とっととノーベル賞をもらってしまえばいいのに、周りでいろんな事件が起こって妨害と言うか障害が多いようですね。
数ヶ月後、もしSTAP細胞の存在が証明されたら、小保方さんを犯罪者扱いしていたマスコミや理論派の研究者の方々はいったい何と言い訳するのでしょうか?
「想定外でした!」というのは便利な言葉ですね。

そもそも細胞学という分野は、生物学の基礎の基礎のはずですが、細胞にはまだまだ判っていないことだらけで、何が起こっても不思議ではないと私は思っています。(細胞ってね、どこまでが「細胞内」でどこからが「細胞外」なのかさえ未だよく判っていないんだって!「膜とは何か」という議論にもまだ結論は出ていないはず。)
研究者はあらゆる可能性を想定して研究を進めなければいけないはずなのに、「こういう結果が出るはずだ」というような激しい思い込みから来る期待を満足させるような成果を無理矢理出そうとする研究者が多いようです。
ビタミンCの発見にしても、抗生物質の発見にしても、実験の失敗のようにしか見えない現象の中から真理を見出した結果だった訳ですから、細胞に関する研究なら、なおさら「何が起こっても不思議ではない」という心の準備が必要だと思います。
小保方さんは有機化学の出身で、生物学の素養がなかったからSTAP現象というとんでもない発想で研究を進めることができたんでしょう。
細胞学の教科書を真面目に読んでいたらとても思いつかないことだと思います。
真面目に一生懸命勉強することは自由な発想の妨げになることもあるのだなぁと、今回の理研のお家騒動を見ていてそう思いました。

そうそう、政治家の方々もよく「仮定の質問には答えられない」などと無責任な発言をしますが、あれもダメですね。
あらゆる可能性を想定して何が起こっても対処できるよう考えるのが政治家の仕事のはずなのに「仮定の質問には答えられない」では話にならんでしょう。









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Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお) at 23:17│Comments(0)気になるニュース
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