2008年11月12日
ドングリ
今回は、2001年12月に三回に分けて「穂から芽通信」で紹介したオキナワウラジロガシのドングリの話をまとめてみました。
オキナワウラジロガシのドングリ(堅果)は、日本最大といわれています。
日本最大などと言っておきながらこの写真にはスケールが入っていませんね。
真上から見たところ
お尻はこんな感じ
ほっそりしたノッポ型からズングリした臼型までいろんなドングリがあります。
しかも、木によってドングリのタイプが決まっているようなのです。
隣の西表島にはさらに大物があります。
石垣産と西表産のドングリを並べてみると

まるで大人と子供ほどの差がありますね。
左の石垣産は最初の写真の真ん中のドングリと同じくらいのサイズです。
西表の巨大ドングリが、いかに大きいものかがよくわかるでしょう。
この巨大ドングリは、ココヤシの実ほどではありませんが、かなり危険なもので、まともに当たると車のフロントガラスが割れることさえあるそうです。
ただ、西表島には石垣島サイズのドングリをつける木もあるそうですから、謎は深まるばかりです。
キッチリ分類すればこの巨大ドングリをつけるタイプは、別種ということになるのかもしれませんね。

上の四コは西表産巨大ドングリ、下の六コは石垣島産です。
じつに個性的で謎を秘めた怪しげなドングリ達ではありませんか。
ところで、ドングリ達は帽子をかぶっていますね。
ドングリを堅果、帽子を殻斗と呼ぶそうですが、オキナワウラジロガシの殻斗を集めていて面白いことに気が付きました。

写真のように、オキナワウラジロガシの殻斗には
「同心円」「右巻き」「左巻き」の3タイプがあります。
堅果の形のように、木によってタイプが異なるのではなく、
「同心円」が標準で、同じ木が稀に「右巻き・左巻き」の殻斗も
作るということのようです。
キッチリデータをとったわけではありませんが、同心円模様が圧倒的に多く、渦巻き模様はせいぜい2%程度でしょうか。
何が殻斗のデザインを決めるのかは解りませんが、
配偶体の遺伝子の組み合わせで決まるのか、
発生段階での何らかの刺激で渦巻き模様ができるようになるのかも知れません。
殻斗は、包葉または鱗片葉という托葉が変化したものが重なって癒合し木化したものだそうですから、花芽の分化の頃に何らかの刺激が殻斗のデザインを決めるのかも知れないとも思っています。
7年も前の宿題が解けないまま、今年も秋が深まってきましたが、最近は大きな台風続きで山が荒れ、ドングリも不作が続いているようです。それでも、あの山の、あの谷底の、あの木なら、今年もたくさんドングリを落としているだろうなぁと、遠くを眺めて溜息をつく歳になってしまいました。
ドングリ拾いに行きたいが、忙しくて山も荒れているので、ノコギリで倒木を片付けながら山歩きをする時間がない・・・嗚呼
せめてもの慰めに、こんなかわいいオキナワウラジロガシの実生苗の写真でも眺めて、森のことを想い出してみましょうか。


ところで、もともとリスもいないこの島で、ドングリ達はいったいどうやって分布を広げているんでしょう?
オキナワウラジロガシのような大きなドングリになると、
上から下へ転がるのは簡単だけど、山を登るのは難しそうですね。
カラスがくわえているのも見たことがないし・・・・
みんなが知っているドングリにも、まだまだ誰も知らない秘密が、たくさん
隠されていそうですね。
(しばらくとても忙しく、パソコントラブルも重なって、更新が遅れてしまいましたが、週二回を目標に頑張ってみます。)
オキナワウラジロガシのドングリ(堅果)は、日本最大といわれています。


ほっそりしたノッポ型からズングリした臼型までいろんなドングリがあります。
しかも、木によってドングリのタイプが決まっているようなのです。
隣の西表島にはさらに大物があります。
石垣産と西表産のドングリを並べてみると
まるで大人と子供ほどの差がありますね。
左の石垣産は最初の写真の真ん中のドングリと同じくらいのサイズです。
西表の巨大ドングリが、いかに大きいものかがよくわかるでしょう。
この巨大ドングリは、ココヤシの実ほどではありませんが、かなり危険なもので、まともに当たると車のフロントガラスが割れることさえあるそうです。
ただ、西表島には石垣島サイズのドングリをつける木もあるそうですから、謎は深まるばかりです。
キッチリ分類すればこの巨大ドングリをつけるタイプは、別種ということになるのかもしれませんね。
上の四コは西表産巨大ドングリ、下の六コは石垣島産です。
じつに個性的で謎を秘めた怪しげなドングリ達ではありませんか。
ところで、ドングリ達は帽子をかぶっていますね。
ドングリを堅果、帽子を殻斗と呼ぶそうですが、オキナワウラジロガシの殻斗を集めていて面白いことに気が付きました。
写真のように、オキナワウラジロガシの殻斗には
「同心円」「右巻き」「左巻き」の3タイプがあります。
堅果の形のように、木によってタイプが異なるのではなく、
「同心円」が標準で、同じ木が稀に「右巻き・左巻き」の殻斗も
作るということのようです。
キッチリデータをとったわけではありませんが、同心円模様が圧倒的に多く、渦巻き模様はせいぜい2%程度でしょうか。
何が殻斗のデザインを決めるのかは解りませんが、
配偶体の遺伝子の組み合わせで決まるのか、
発生段階での何らかの刺激で渦巻き模様ができるようになるのかも知れません。
殻斗は、包葉または鱗片葉という托葉が変化したものが重なって癒合し木化したものだそうですから、花芽の分化の頃に何らかの刺激が殻斗のデザインを決めるのかも知れないとも思っています。
7年も前の宿題が解けないまま、今年も秋が深まってきましたが、最近は大きな台風続きで山が荒れ、ドングリも不作が続いているようです。それでも、あの山の、あの谷底の、あの木なら、今年もたくさんドングリを落としているだろうなぁと、遠くを眺めて溜息をつく歳になってしまいました。
ドングリ拾いに行きたいが、忙しくて山も荒れているので、ノコギリで倒木を片付けながら山歩きをする時間がない・・・嗚呼
せめてもの慰めに、こんなかわいいオキナワウラジロガシの実生苗の写真でも眺めて、森のことを想い出してみましょうか。
ところで、もともとリスもいないこの島で、ドングリ達はいったいどうやって分布を広げているんでしょう?
オキナワウラジロガシのような大きなドングリになると、
上から下へ転がるのは簡単だけど、山を登るのは難しそうですね。
カラスがくわえているのも見たことがないし・・・・
みんなが知っているドングリにも、まだまだ誰も知らない秘密が、たくさん
隠されていそうですね。
(しばらくとても忙しく、パソコントラブルも重なって、更新が遅れてしまいましたが、週二回を目標に頑張ってみます。)
Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお) at 22:21│Comments(2)
│穂から芽通信
この記事へのコメント
ドングリを見ると、「秋」を感じます。
同じ木でも3種類の殻斗があるなんて、本当に不思議!!本体の実?の部分にも違いはあるのでしょうか??
同じ木でも3種類の殻斗があるなんて、本当に不思議!!本体の実?の部分にも違いはあるのでしょうか??
Posted by sazae at 2008年11月14日 17:16
sazaeさん コメントありがとう。
私は秋になると、子供の頃、煎って食べたシイの実(細長い小さなドングリだったから、たぶんスダジイだと思う)を思い出します。
さて、殻斗と堅果は、たいていの場合バラバラになって落ちていますから、同心円殻斗と渦巻き殻斗についている堅果の形態に違いがあるかはわかりません。
ただ、堅果には、ほっそりしたノッポ型からズングリした臼型までいろんなドングリがありますが、それぞれに表面に縦皺が有るものと無いものがあるようで、これもまた木によってタイプが決まっているようですが、詳しくは未だ調べていません。
「穂から芽通信」を読み返していると、やり残した宿題ばかり見つかり、少々焦ってしまいます。
私は秋になると、子供の頃、煎って食べたシイの実(細長い小さなドングリだったから、たぶんスダジイだと思う)を思い出します。
さて、殻斗と堅果は、たいていの場合バラバラになって落ちていますから、同心円殻斗と渦巻き殻斗についている堅果の形態に違いがあるかはわかりません。
ただ、堅果には、ほっそりしたノッポ型からズングリした臼型までいろんなドングリがありますが、それぞれに表面に縦皺が有るものと無いものがあるようで、これもまた木によってタイプが決まっているようですが、詳しくは未だ調べていません。
「穂から芽通信」を読み返していると、やり残した宿題ばかり見つかり、少々焦ってしまいます。
Posted by 谷崎 樹生 (たにざき しげお)
at 2008年11月14日 23:00
